群馬県富岡市におじゃまいたしました
顧客支援管理部 T.H
今回は群馬県の上州富岡におじゃましました。

上信電鉄 上州富岡駅は
世界遺産登録された富岡製糸場の最寄駅です。
そのため、駅舎は富岡製糸場の外観に似せ
煉瓦壁のデザインがされていました。
駅のロータリーでは富岡市イメージキャラクターの
お富ちゃんがお出迎えしてくれました。

このお富ちゃんの好物である“おっきりこみ”は
群馬県の伝統食として有名ですが、ご存じでしょうか?
“おっきりこみ”とは幅広の生めんを旬の野菜やきのこと一緒に煮込む、
とろみがついた料理です。

群馬県は年間を通して晴れの日が多い気候と水はけの良い土壌に恵まれているため、
昔から小麦栽培が盛んで、全国有数の産地です。
この“おっきりこみ”もその小麦の恩恵のひとつで、
石臼が庶民に広まった江戸時代中期以降に一般家庭で食べられるようになり、
県内に広まったと伝わっています。
このインパクトのある“おっきりこみ”という名前の由来は『切りながら鍋に入れる』というところ
からきたと言われており、麺は早くできるように塩は使わずにこねたらすぐ伸ばし、
幅広に切り下茹でせずに煮ます。
そのため、うち粉が鍋で溶けだし、とろみがつくのがこの料理の特徴なのだとか。
群馬県ではこの“おっきりこみ”を『県選択無形民俗文化財』として平成26年に登録し、
学校給食など教育現場で食文化・郷土料理伝承に力をいれているようです。
実際に頂きましたが、麺が普段食べているうどんと比べで太く、
とってももっちりしていて、食べ応え十分。
味噌ベースの汁と野菜の甘みがマッチしておりとっても体が温まる一品でした。
群馬県にご旅行の際は、
是非富岡製糸場見学と併せて“おっきりこみ”を召し上がってみて下さい。